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カテゴリ:奈良( 48 )

さよなら五新線(まとめ3)

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五新線と五條西吉野線の最終回です。まだ紹介していない写真のようで、実は似たショットだらけ?(汗)城戸にて。

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ボンネットバスの前頭部をアップで。近づくと案外複雑な形状をしていました。「ISUZU」ロゴがいい味わいです。

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ボンネットを開けた図。こんな風になっているんですね。閉めるときの「ヴォムン」と低音で響く音に痺れました。

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バスツアー車内の様子。小さな車内と幅の狭い座席は、時代による日本人の体型の変化を象徴しているのかな?

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こちらは江出(えずる)バス停にて。ここもまた難読ですね。専用道生子(おぶす)と専用道神野(こうの)の間です。

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専用道と交差する農道。専用道の廃止後されたら、出入りは不便にならないのでしょうか?開放されるのでしょうか?

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五条での宿泊は「リバーサイドホテル」でした。ここを選んだ理由は、客室から例のアーチ橋が見渡せるからです。
(リバーサイドホテルって、井上陽水を思い出します。以前カラオケで歌ったら難しかったです。笑)

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翌朝目が覚めて外を眺めると、五條の市街地が見渡せました。コンクリートアーチ橋の全景も確認できました。

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吉野川の方向を見ると、以前に紹介した川を渡る手前で橋が尽きる箇所も見えました。ここは絶景のビューポイント!

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朝方、ホテルの周辺を散策しました。反対側から強い日射しが当たるアーチ橋は、濃いシルエットで屹立します。

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このあたりで一旦、五新線シリーズを終了したいと思います。五条の街並とか、ご紹介する機会はあると思います。


by sukakichi2 | 2014-12-16 03:47 | 奈良

さよなら五新線(まとめ2) sanpo

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「そろそろ発車の時間です。」車掌さんが声をかけてきました。昭和40年代かと思うような風景。もちろん現代です。
ならばいっそレトロ調に表現してみようかと思い、加工してみたのが次の写真。やわらかい、セピアテイストです。

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ここはバスツアー途中で停車した撮影ポイント。停留所ではありません。しかしとても素敵な雰囲気の場所です。

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ここでは全員が下車し、脇道から道路横の斜面に歩いて登ってミニ撮影会。奈良交通が推奨する定点のようです。

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上空を大きな橋が乗り越えていて、絵になる立体感を感じるポイント。比較してしまいバスが小さく見えます。

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別の日に橋の上から下を見た写真です。丹生川が形成した深くて雄大な谷。緩やかな描くカーブが鉄道的です。

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一時停車している間に急いで移動。専用道神野に近い国道の旧道付近から、上のカーブの先へ進むボンバスを撮影。
専用道神野から賀名生までの間に、丹生川を乗り越しています。非常に深くて高い橋で渡っているのがわかります。

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国道の神野バス停。谷底に近い場所を行く専用道に対して、並行する国道は河岸段丘が作る斜面の上方を進みます。
やってきたバスは一日3本ある新宮行きの便で、五新線の後継者。5時間かけて遥か遠くの太平洋を目指します。

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専用道が尽きる城戸の先で、国道は峠に向かって進みます。狭くて細い坂道。途中に土砂崩れの場所もある隘路です。
(写真は新宮行きではなく、阪本を目指したときに乗車した十津川温泉行きの小さなバスからの車窓。)

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天辻峠という重くて味わい深い名前の峠に近づくと、気がつけば谷間の対岸は遥か遠く。高度感のある眺めです。
あの集落まではどうやって行くのでしょう?映画「萌の朱雀」の舞台、みちるの家もあんな場所なのでしょうか。

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登り詰めたところで天辻トンネルへ突入。大型のバスやトラックが行き交うにはやや狭い感じがするトンネルです。
(ネットで調べると、一世代前の旧道と古い天辻隧道が、このトンネルの上の山中に眠っているようです。)

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場面は変わって、五新線の起点となるはずだった五条駅にて。ボンバスツアーの最終ステージで、見事な夕焼け。
ボンネットバスの走行は地元の人にも気になる存在らしく、沿道では撮影する人、手を振る人が多かったです。

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今回の記事の最後は、終着・五条バスセンターでのボンネットバスを。見るほどに美しいスタイルです。


by sukakichi2 | 2014-12-15 02:04 | 奈良

五條西吉野線(おまけ)

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「時間が余っているし、私もここの乗務はもう最後になることだし、トンネルとかどこかお好きなところで停車しますよ。ご希望なら幕も回します。いかがですか?」 一堂「・・・?!」
運転手さんのご提案に「お願いします!」と声を揃えて応じた乗客たち。最終日が近付いたその日、夜の五條バスセンター行き最終便に乗っていたのは数名、いずれもファンばかりでした。
バスの知識には疎いわたしなどがバスファンかどうかはあやしいのです。しかし映画ファン&五新線・専用道ファンという意味で、普通の乗客でないのは間違いありません(傍目には一緒!笑)

もちろんこうした出来事は公共交通においては感心されない行為なんですが、まもなく長年の歴史に終止符を打つバス路線の別れを惜しむ者たちの気持ちに、運転手さんが応えてくださったのです。
情報化された現代、こうした場所で公開することは、もしかしたら回りまわって・・・とおもうところではあります。ご感想は多々あるかと思いますが、どうか寛大に受け止めていただけますと幸いです。


以下はわたしが過去に体験してきた出来事。

北海道の某ローカル線では助手席にあたる補助席に、少年時代の一人旅のわたしを招じ入れて、話しかけながら運転して下さった運転士さんがいました。寂しそうに見えたのでしょうか。
東北では、終バスに乗り遅れて冬の夜道をトボトボ歩くわたし(ここでも一人)を、後ろから追い付いてきた回送バスが止まり、無料で次の町まで運んで下さった運転手さんがいました。

遠い昔の出来事ですが、忘れられない思い出です。どれも通常はありえない特別な配慮です。その恩恵を幸運にも与えられた者は、感謝を述べてそのご厚意を静かに受け入れれば良いと思います。

仮に奇跡が何度か続くことがあっても、謙虚さと礼節を忘れてはいけません。慣れてしまい、それらを当然のことだと考えたりしてはいけません。
今日も日本のどこかで、規則や職務の範囲を超えたおもてなしを受けている旅人がいるかもしれません。若き旅人には、たぶん一生忘れられない記憶になるはずです。
by sukakichi2 | 2014-12-14 20:43 | 奈良

さよなら五新線(まとめ1)

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五新線跡と五條西吉野線の最後の姿を追いかけてきたシリーズ。紹介しきれなかった写真群を全3回でまとめてみます。

1枚目は謎の写真ですが、運転手さんのご好意で実現したショット。専用道でしか出来ないであろうトンネル内下車。
廃線直前の、それも先を急ぐ一般の乗客がいないからこそのご配慮だと思います。感謝しつつ急いで撮りました。

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専用道生子(おぶす)の南にあるトンネル内に、鉄道建設時代からの遺物と思われる「キロポスト」が存在します。
五新線の起点となる五条駅からの距離を示すもので、知る人ぞ知る被写体。貴重な時間を作っていただきました。

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専用道大日川(おびかわ)の歩行者用陸橋。深い掘割とともに印象的なシーンです。今回は施設関係に注目します。

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専用道神野(こうの)の南方にある動物園の檻みたいな金網。この真上にある橋からの落下物に備えた覆いです。
アングル的に、撮影時に相当無理しているように見えますが、実はバスの後部から続行する便を撮りました。

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こちらは賀名生バス停付近で見つけた建設年代を示す銘板。昭和32年。この頃はまだ見通しが明るかったのかな。

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上の写真の場所を引いて見てみます。説明されなければ、上を走るのは鉄道や高速道路のようにしか見えません。

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場所は転じて城戸の南、宗川野橋にて。深い谷を跨ぐ橋は紛れもなく五新線の跡。まったく使われなかった区間です。

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少し進んで振り返ります。この立派な橋に、鉄道もバスも走らなかったのは無念の一言。歩いてみたいですが・・・

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こちらは五條に比較的近い向霊安寺バス停付近にて。一般道との交差地点です。通過前に車掌さんが交通整理中。

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つまりは一般道側が優先されるということ。かつて使用された「専用道側を塞ぐ遮断機」の痕跡が残っていました!

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五條病院の近くにある専用道の出入口です。一般車進入禁止の大看板。ここから五条駅までは一般道を走っていきます。
画面中央の木から右側へ道路を渡る痕跡も見られます。もし鉄道が開通していれば、ここは陸橋だったのでしょう。
こうして見ていくと、素人の目には、少し手を加えればすぐにでも鉄道を走らせられそうに見えてしまいます。
もちろん容易ではない話ですが、五新線建設は完成間近の高いレベルまで進んでいたのだと考えられます。

五新線のまとめシリーズは、あと2回ほど、同じ分くらいの写真を放出して終了となります。

by sukakichi2 | 2014-12-14 02:25 | 奈良

阪本・大塔橋 【さよなら五新線】

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古めかしい鉄橋でダム湖を跨いだ先に、阪本バス停がありました。まるでそこが道の終点みたいに見えました。

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五新線が計画段階で目指していた「新宮」へは、十津川村を経由していきます。右が十津川、左は天川。

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真正面にある味わい深い旅館。いろいろな看板に囲まれながら、バス停が停留所であることを静かに告げています。

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阪本バス停。五新線の鉄道計画断念後、国鉄がバスの終着に決めた土地。国鉄バス時代は阪本線という名前でした。

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今は途中の小さなバス停です。時の洗礼を浴びた重厚なトラス橋は、そんな歴史をずっと見つめてきたのでしょう。

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橋の名前は大塔橋。かつて大塔村の中心だったこの地も、合併によって五條市大塔町阪本となりました。

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かつてダム建設時には3000人を越えた人口も、五條市に編入される直前の2005年にはわずか700人程度でした。

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現在はもっと減少しているのかもしれません。写真は橋を渡って右折した、十津川方面への道を遠望したもの。

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橋の上からT字路になっている交差点の正面を望むと、切り立った急斜面に挑戦するような道が見えました。

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交差点の右側は天川方面。天川村は合併を免れました。小説・映画の「天河伝説殺人事件」を思い出します。

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さらに山深い土地へ訪問したいと思いながらバス停に立つと、もう帰りのバスがやってきてしまいました。
阪本での滞在はわずか40分程度。五新線トンネル跡やダム湖、鉄橋などを見て回るうちに時間切れです。

五條へ帰るバスが到着するのとほぼ同時に、かろうじて明るかった山の集落がすっかり暗くなりました。

by sukakichi2 | 2014-12-13 00:14 | 奈良

阪本のトンネル 【さよなら五新線】

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阪本集落の端、ダム湖沿いを走る国道の斜面にぽっかりと口を開けたトンネル。これは五新線のトンネル跡だそうです。

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入口を塞ぐ柵に付いていた看板には「大塔コスモ観測所」とありました。暗くてトンネルの奥はよく見えません。

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坑口脇の立派な看板で、その再利用の目的が分かりました。宇宙にある素粒子・ニュートリノを観測する施設でした。

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神岡鉱山跡のカミオカンデに訪問したことを思い出します。フェンスのギリギリまで近づいて、外側を撮った写真。

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湖畔側から道路と平行に向かいます。斜めに寸断された坑口の形状は、道路拡幅の結果です。真新しいのにも納得。

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2007年までは鉄道用として完成した当時の坑口が残っていたようです。その実物を見てみたかったものです。
トンネルを飛び出して道路を越えるとすぐに湖畔へ。最後の区間には鉄橋でも造る予定だったんでしょうか。
聞くところでは、このトンネルが五新線建設の痕跡が残る最後の場所であるとのこと。駅跡は無いようです。

今回は色を排し、すべて粒子の粗いモノクロームで表現してみました。「白さ」が伝わるでしょうか?


by sukakichi2 | 2014-12-11 23:23 | 奈良

終着駅は異世界 【さよなら五新線】

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終着駅。いや終着予定地だったというべきなんですが、五新線の工事が着工された南限の地、五條市大塔町阪本にて。

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バス専用道の終点・城戸から十津川温泉行きのバスに乗り換えて到着した阪本。眼下の風景は地球離れした荒涼世界。

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人工湖の上にかろうじて残されたような格好の阪本集落。五新線断念後の国鉄バスは、阪本を終着にしていました。

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夕刻の日没間近という状況もあってか、静かな集落には人の気配が全然ありません。やっと見つけた湖畔の釣り人。

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やはり別の惑星に舞い込んでしまったような風景。鉄道建設の痕跡なんてどこヘやら?まったく見当たりません。

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もしかしてダム湖の底へ沈んでしまった?!などと思ううちに、前方の真っ白い穴が目に留まります。これは怪しい。
しかしながら綺麗すぎるのは違和感があります。国道とクロスするように斜面から突如飛び出す姿はまさに鉄道的。
訝しさをおぼえながら、まずは接近してみることにしました。干上がり気味のダム湖が少し気になりました。




by sukakichi2 | 2014-12-11 02:57 | 奈良

大和路秋模様

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9月下旬の五條市内。夏のように暑い日中でしたが、朝晩は冷え込みが出てきました。景色もすっかり秋の様相です。

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緩やかな丘陵の斜面に作られた水田、点在する古びた民家や蔵、背景に形のいい山、秋らしい雲が流れる青空。
その風景にアクセントを加えてくれる曼珠沙華の赤い帯。ああここは日本だ、大和国だ!と妙に実感しました。

かなり町から離れた場所のようにも思えますが、実はJR和歌山線の五条駅から徒歩10分程度の「駅裏」なんです。


by sukakichi2 | 2014-12-09 23:38 | 奈良

アーチ橋の果て 【さよなら五新線】

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五條市内のメインストリートを乗り越えてカーブを描いていくコンクリート橋は、南下したところで突然途切れます。

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年季の入ったコンクリート製のアーチ橋が、市街地をすり抜けています。今回はローキーな写真で重さを表現します。

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カーブの区間が終わり、直線になったところで寸断。この先に何があるかというと・・・

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土手が見えます。ここで五新線は川を渡ろうとしていました。橋は渡されたのか、一度も架からなかったのか?

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五新線建設の歴史を記した案内看板。一つ上の写真で、手前の橋脚にその姿が見えます。

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土手の向こう側に見えたのは吉野川です。大きな河原のある幅広い川。よく見ると対岸に橋脚が立っていますね。

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土手に登った地点からもう一度振り返ります。廃線と違って、一度も列車が通らなかった未成線。惜しいことです。
ここまでの立派な建築物や土工量を考えれば、無駄なんて言葉すら吹き飛んでしまうような廃棄の実態です。

吉野川を渡った線路跡は、しばらくは真っすぐに南下して、紀州街道と交差するあたりで姿を消します。
そこから先は国鉄のバス専用道として路盤跡が活用されたのです。しかしその専用道もとうとう廃止。

専用道の痕跡はすぐ消滅しないものと思われますが、未来に遺る五新線跡はアーチ橋だけかもしれません。

by sukakichi2 | 2014-12-09 03:32 | 奈良

美しきアーチ 【さよなら五新線】

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コンクリート製のアーチ橋。現代ではおそらくもう作られないであろう形式の橋です。

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アーチを連ねる姿は大変美しいものです。特にここ五條の物件はカーブしている形状がより優美さを高めています。

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国道を跨ぐ地点は道路の幅員減少を強いるため、長くボトルネックになっていました。しかし近年解消された模様。

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アーチのうちの一連分を撤去されたらしいです。連続性は失われましたが、その美しい姿はまだ健在です。

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アーチ橋のスタート地点に立ち、藪の中から一脚を最大限に伸ばして撮影。歩いてみたいけど立入禁止でした。

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橋にとても近いところに民家があります。もし五新線が開通して列車が走っていたら、大変な騒音だったでしょう。




by sukakichi2 | 2014-12-08 02:37 | 奈良