激烈なる廃道2@奥多摩
日原街道の末端付近、現・日原トンネルの旧旧道区間の大崩壊地点に挑みます。斜度は30〜40度くらいでしょうか。
現道は1,000m超の隧道、旧道は400mくらいの隧道。しかしこの旧旧道は川沿いを忠実に辿っていたようです。
しかし崩壊がいつ頃発生したのか、道の痕跡はまったく失われてしまっています。そして崩落は今も続いています。
斜面に立つと60〜70度にも感じてしまう崩壊面。遥か100m近く下方の日原川の流れに吸い込まれそうでした。
ひと雨降れば斜面を水が流れていきます。流れは次第に斜面の溝となり、部分的に深い谷のように進路を塞ぎます。
下を見ちゃいけない、と思っていたのですがつい見てしまう性分。恐怖からは逃げず、向き合うことで勝て…(怖)
崩落区間の中程まで来ました。いくつもの深い溝が隠れた斜面。先人達が歩いたラインがうっすら見えてきます。
上を見てみます。下方を背にする形で身体を反らせるので恐怖感が増す瞬間。大きな落石がないことを祈ります。
斜面を突破!森に逃げ込んでホッとひと息つきます。不自然なまでの白さは、地山が石灰岩だからでしょうか。
山全体が石灰を産するエリアで、地中には無数の坑道があるそうです。崩落は採掘の発破とは無関係なの?
崩落地点を振り返りながら進みます。2車線の幅は失われていても、少しずつ平場が回復していき道らしくなります。
右の山には現道の超大トンネルがある他、400mほど手前で分かれたはずの旧道トンネルがあり、姿を現す頃です。
出た!コンクリートの角張った構造物が出てきたところで振り返ると、旧道トンネルの出口が出現しました。
画面左奥から歩いてきました。ここで旧旧道は旧道に合流。次回、トンネル出口とこの先の道、凄い風景を。
OLYMPUS OM-D E-M1 + LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.
by sukakichi2
| 2015-07-18 20:21
| 奥多摩