little escape

視力6.0で見たニッポン

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今回もアイフォーンからの投稿です。

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東京スカイツリータウンのソラマチ5Fで開催されていた写真展。最終日最後の時間に滑り込んできました。写真家・天野尚さんが操る8×20インチの超大型カメラで写した日本の風景です。デジタルカメラ全盛の時代に、フィルムカメラを使う意義には、一瞬首を傾げます。

しかし紛れもなくフィルムでしか表現できない階調と色味、水蒸気や澱のような空気感。そして通称バイテン(8×10)をさらに横へ倍に拡げた超高画質は、現存するデジタルカメラでも追い付かない高画素であるとのこと。換算すると視力6.0相当になるそうです。

残念なのはここで紹介してから、この記事を読んで興味を持たれた方が写真展に足を運べないこと。もっと早くに行ってレビューすべきでした。しかし珍しく撮影可能な展示でしたので、その片鱗だけですが、アイフォーンで手ブレと闘って記録してみたものを数枚。

いまデジタル全盛の時代にあって、その速射性、大量生産性、即時再生力、加工耐性、低コストなど、フィルムが敵わない要素ばかりが重宝されています。それらは間違いなく優位な点ですが、忘れられているのは、記憶に結びついた記録性や一枚毎の表現力の重さです。

写真はデジタルの普及によって確実に撮影人口の裾野を拡大させ、アマチュアも含めた全体の技術レベルはアップしているように思います。しかし1枚の重みや価値について考える人は減りました。かくいうわたし自身もその一人です。バシャバシャ撮りまくっています。

いま一度、フィルムカメラを戸棚の奥から取り出してきて、当時の写真撮影・被写体への向き合い方を思い出してみようかと思います。現像が上がってくるまでのドキドキを忘れてしまったのは、写真の楽しみの大きな要素を失ったに等しいのかもしれません。
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by sukakichi2 | 2015-05-26 22:32 | 東京日乗