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little escape

大山パノラマ

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山頂へ向かう人々。下山時に振り返ります。山腹を忠実に辿る木道、遠い山頂。左の奥に避難小屋が見えています。

【山陰旅紀行の第15回】 伯耆大山を極めた後の下山は、悪化する天候とゆっくり撮り歩きたい衝動との葛藤です。
(今回はすべて横長のパノラマ風写真で構成します。すべてクリックすると大きな画像が出てきます。)




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山頂に至る尾根を行く人影が小さいです。チカチカ手足が動いて歩いているのは当然のことなんですが、遠目には非現実的。

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汗をかいて息を切らせて苦しい思いまでして登る山。自分は何故こんなにも山に登りたがるのか?その答えは簡単でないかも。

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かつて「そこに(未踏峰の)山があるからだ」と答えたのは登山家ジョージ・マロリー。未知の場所・高所への憧憬、冒険心?

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そんなことを考えながら下山していくと、途中からバーッと晴れ渡り、一瞬だけ下界が見渡せました。爽快な眺めです。

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まさに天空街道。あの道の先に何があるのか?あの山に登ればどんな風景が見えるのか?それを知りたい単純な衝動。

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余裕が出てくると色々余計なことを考えますが、この絶景を見ながら思ったのは、人間のシンプルな欲求が原点だろうと。

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もちろんその理由は人それぞれだと思います。ただ自己分析すると、未知への好奇心が強い気がします。狩猟民族か?笑

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シットリとした森を歩いたり頂で涼風を浴びて心身ともに解放され、美しい風景や花を見て感嘆し、ささやかに写し取る愉悦。
究極の非日常性と、普段の生活で求められない野性的な感覚。自然のなかを歩くと多くの発見があり、思索も進みます。
ひとつ確信を持って気付かされるのは「高度な文明とか文化的発達・利便性が幸福をもたらすわけではない」ということ。
今さらナニ言ってんだこの野郎!って感じですが、山に行けばそういう感覚が、ごく自然と素直に実感されるのです。
日常いろいろと感じる矛盾や不満を気付かない振りしてやり過ごし、本来あるべき姿・行動を取り返しにいける場所。
自分の場合そういった定期点検的メカニズムによって、山歩きとか、自然のなかに身を浸す行為に至るようです。

長々と失礼いたしました(汗)
by sukakichi2 | 2012-10-06 16:23 | 山陰